炎天下の吉野家で見た不思議な光景と、目の前の熱量に教わったこと
ようこそ、たぬまるーむへ!
今週も温かいお部屋で、あなたに向けてゆっくりお話ししています。
お茶でも飲みながら、のんびり読んでいってくださいね。
今日の午前中、私は少しドキドキしながら吉野家へ向かっていました。
目的は、ドラクエウォークと吉野家のコラボキャンペーンです。
今日から第2弾がスタートするということで、お目当てのコラボセットを手に入れるために、少し早めに家を出ました。
午前10時のコラボ販売開始に対して、私がお店に着いたのは9時30分ごろ。
すでに外には、20人から30人ほどの列ができていました。
じりじりと照りつける太陽の下で待つのは、立っているだけでも汗が噴き出してくるほどの暑さです。
すると9時40分ごろ、お店の入り口が開き、スタッフの方が声をかけてくれました。
「暑いので、どうぞ中でお待ちください」
熱中症にならないようにという、お店の優しい心配りでした。
吉野家自体はもともと営業しているので、一般のお客さんも牛丼を食べにきています。
そんな中、スタッフの方は他のお客さんの席を配慮しつつ、コラボ開始の10時より前なのに店内の席へと案内してくれました。
そこから始まったのが、なんとも不思議な20分間です。
案内された私たちは、店内の席に座ったものの、まだ注文はできません。
そのため、何十人もの人が席に座り、タブレットの画面を見つめたまま、ただ静かに待っています。
一方で、店内には一般のお客さんもいらっしゃいました。
お仕事の合間なのか、普通に牛丼を注文して、おいしそうに食べている。
その日常の風景のすぐ隣で、何もしゃべらず、何も注文せずに座っている数十人の不思議な集団。
客観的に見ると、本当に異様な、でも少しクスッと笑ってしまうような不思議な空間でした。
待っている間、手持ち無沙汰でスマートフォンを開き、なんとなくフリマアプリを覗いてみて、私は少し驚いてしまいました。
コラボが開始される午前10時より前の、まさに今この時点で、すでに今回のフィギュアが何点も出品されていたのです。
「まだ誰も手に入れていないはずなのに、どうやって出品しているんだろう?」
そんな不思議な、そしてどこか冷たいスピード感に、少しだけ圧倒されてしまいました。
そんなネット上の動きとは裏腹に、目の前にあるリアルな現場は、別の意味での熱気に包まれていました。
そして午前9時58分。
外から「本日の受付は終了しました」というアナウンスが聞こえてきました。
10時の開始を待たずして、すでに当日分が終了してしまったのです。
これには店内にいた人たちも、静かにざわついていました。
絶対に手に入れたいという、周りの人たちのものすごい熱量を感じた瞬間です。
10時ちょうどになった瞬間、店内の静寂が破れました。
全員がピッと一斉にタブレットを操作し始め、コラボセットを注文していきます。
その流れるような動きを見ながら、私はなんだか胸がワクワクしていました。
結果、私が手に入れることができたのは、欲しかった「どんぶりスライム」のフィギュア。
当たりを引くことができて、心の中で小さくガッツポーズをしました。
今回、わざわざお店に足を運んでみて、心から良かったなと思っています。
もしネットの記事やSNSのタイムラインで結果だけを見ていたら、
「あっ、今日からコラボなんだな」
「もう売り切れちゃったんだ」
そんな風に、ただのデータとして通り過ぎていたはずです。
送られてくる情報だけで済ませていたら、
じりじりした暑さの中で店員さんがかけてくれた優しい言葉も、
10時を目指して一斉に指先を動かす人たちの真剣な空気も分かりませんでした。
そうした「みんなドラクエが好きなんだな」と肌で感じられる温かい空気は、実際に行ってみないと分かりませんでした。
効率よく情報を集めたり、仕組みで解決したりすることも大切です。
けれど、誰かの優しい心配りや、同じものが好きな人たちが集まる温かい空気のような、
理屈だけでは測れない「 **生身の体験** 」をちゃんと自分で感じること。
それこそが、何よりも大切で、自分の心を動かしてくれるものなのだと改めて気づかされました。
私も、ただ便利な方法ばかりを追いかけるのではなく、
こうした人の温かさやリアルな熱量を、これからも丁寧に見つめていきたいです。
あなたは最近、何かこのように「みんなが同じものを好きで集まる温かい空気」を感じたことはありますか?
もしよろしければ、このメールに返信して教えてもらえると嬉しいです。
それでは、また来週のレターでお会いしましょう。
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