こんばんは、たぬまるです🐾
土曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか。
今夜も温かいお茶でも飲みながら、ゆるりと読んでもらえたら嬉しいです✨
実は私、普段はアルトサックスをメインで吹いているのですが、少し前に首を痛めてしまったことがあったんです。
サックスって、首にかけたストラップだけで楽器の全重量を支えるんですよね。
首に紐をくくって、重たい金属の塊をずっとぶら下げているような状態なので、どうしても首に負担がかかってしまいます。
「ちょっと首を休ませなきゃな……」
そう思った時、普通ならおとなしく楽器をお休みするところなんですが、どうしても音楽に触れていたくて。
知り合いにお願いして、以前からちょっと気になっていたトランペットを借りてみたんです。
トランペットなら、首から下げるストラップもいらないし、手だけで構えることができます。
何より、ステージの花形でキラキラしていて、ずっと「かっこいいな」って憧れもありました。
「同じ管楽器だし、少し練習すればなんとなく音くらいは出るよね!」
そんな軽い気持ちで息を吹き込んでみたんですが……
最初のひと吹きで、見事にその甘い考えを打ち砕かれました……!
ぷすーっ。スカッ。
……まさかの、全く音が出ないんです。
サックス(木管楽器)は、マウスピースにリードという薄い木の板をつけて、息を吹き込むとリードが勝手に震えて音を出してくれます。
運指もリコーダーとほぼ同じで、指の穴を塞げば狙ったドレミの音が出てくれる、ある意味とても親切な構造なんです。
でも、トランペット(金管楽器)は全く違いました。
リードなんてどこにもなくて、自分の唇そのものを振動させて音を鳴らさなきゃいけない。
子どもの頃、空き瓶の口に「ボーッ」と息を吹き込んで音を鳴らそうとしたり、口笛を吹こうとして苦戦した、あの感覚に近いです。
さらに驚いたのが、指で押すボタン(ピストン)がたったの「3つ」しかないこと。
「えっ、3つのボタンだけでどうやってドレミファソラシドを吹くの!?」
最初は本当にパニックでした。
トランペットって、まったく同じ指の形のまま、唇の締め具合や息のスピード、口の中の形だけで音の高さを変えていくんです。
「ド」のつもりで吹いたのに「ソ」が出たり、「レ」を出そうとして「ファ」が鳴っちゃったり。
狙った音を当てるだけで、顔の筋肉がプルプルしてきて、あっという間に口が閉まらなくなってしまいました。
その瞬間、これまでの記憶が一気に蘇ってきたんです。
これまで合奏をしている時、金管のメンバーが「今日、全然高い音が当たらないんだよね…」「唇がバテちゃって辛い」って話しているのを聞いて、
心のどこかで「そんなに音が当たらないものなのかな?」って不思議に思っていた自分がいました。
……本当にごめんなさい、と心の中で全力で謝りました。
外から見ているだけじゃ、その人がどんな難しさと戦っているのか、1ミリも分かっていなかったんです。
自分が実際に楽器を持って、唇を震わせて、その泥臭い難しさを身体で味わって初めて、
「こんなに繊細なコントロールをして、あの華やかな音を鳴らしていたんだ」
と、心の底から尊敬の気持ちが湧いてきました。
もちろん、今の私のトランペットは、人に聴かせられるようなレベルではありません。
みんなに混ざって、簡単なフレーズを少し吹かせてもらうのがやっとです。
でも、この「新しいおもちゃを手に入れた子どものようなワクワク感」が、たまらなく楽しいんです。
大人になると、すでにできることばかりを器用にこなそうとしてしまいがちですが、
ゼロから始めて、昨日出なかった音が今日ちょっとだけ鳴る。
その小さな進歩が、本当に愛おしくて刺激的だなって感じます。
ひとつの楽器を極めることも素晴らしいけれど、
「楽しむこと」を真ん中に置いて、いろんな世界に足を踏み入れてみる。
そうやって隣の世界の景色を少し覗いてみるだけで、
一緒に音を合わせる仲間への理解が深まって、合奏も、日々の会話も、ぐっと楽しく温かいものになる気がしています。
もしみなさんも、気になりつつも「難しそう」「今さら始めても」と躊躇していることがあれば、ぜひ軽やかな気持ちで一歩を踏み出してみてほしいなと思います🐾
もしよかったら、コメントやいいねなどで教えていただけるとすごく励みになります!
今夜も最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。それでは、今夜も素敵なお時間をお過ごしくださいね。
たぬまるより🐾



